たとえ私が居なくても              いつか貴方が去っていっても                それでもVana'は 廻ってる..


by Automaticflowers
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キオク ト キロク

アルザビ辺民街区・茶屋シャララト

チャイを飲んでいると
脇を4~5人の子供達が走り抜けた。






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男の子、女の子、歳の少し離れた子もいる。
「幼馴染...なのかな」

私が生まれたのはグスタベルグ地方の小さな村。
けれど冒険者だった父に連れられ各地を転々としてきた。
だから小さい頃からの幼馴染というものがいない。

だからといって今の暮らしを後悔しているわけではないケド...




「いいなぁ....」
無意識に呟く。

「なぁ~に が?」
不意に声をかけられた。アスピピだった。

「ん~? 幼馴染って い~なぁ~ ってさ。」
アスピピはタルタルの魔道士で、5年前 グスタの山を冒険中に知り合った。
それ以来ときどき町の依頼(クエスト)などを一緒にこなしてきた。

「いないんだっけ?」
彼女は隣に座り、給仕にチャイを注文した。

「でも冒険者で5年も一緒にいれば、私達も[馴染み]ってヤツじゃない?w」
そう言って彼女は ニッコリ笑った。

「なるほど.........そうだね。」
私はちょっと驚き、そして微笑み返す。
優しい発想をする彼女がますます好きになった。

苦楽を共にし喜びを分かち合う。世の中の冒険者達も、
考えようによっては幼馴染と同じなのかもしれない。

もちろん突然居なくなる事もある。
旅に出たり、不慮の事故もあるだろう。
でもそれは冒険者ではなくたって同じ...。

少し寂しさが薄れた。



「じゃ、行きますか。お・さ・な・な・じ・み さんw」
私は席を立ち、アスピピを振り返った。

「ドコへ~?w」
チャイを飲み終え、彼女が答える。


「実はね~。ナシュモで.....。」



私達は 茶屋を後にした。
アトルガンの空は、今日も青い。
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by automaticflowers | 2006-05-19 05:01 | ・創作